MAX660とMAX1681の聴き比べ。
PCM2704DACのチャージポンプIC。MAX1681に変更すると、結構音質が変わる印象。電流出力と周波数が効いてくるのでしょうが、滑らかさがだいぶ違う感じ。ただし、チャージポンプIC後のRCフィルタを、LCRフィルタ(100uH、47Ω、1500uF)に変更してあるので原典とは少々回路が異なります。
ポンプCをKZH 820uFにして試聴すると、MAX1681@500kHzと比べてMAX660@80kHzは「伸びが悪く」「カサついた音」に聞こえます。以前の感想としては低音の出方に差を感じたのですが、よく聞くと低音だけでなく全域の明瞭感が向上しているようです。
なお、出力抵抗に関してはポンプC・出力Cが大きな影響を与えます。低Zといっても電解コンでは500kHz動作についていけないようで、OSコンやMLCCが必要になります。
出力抵抗について測定した結果は以下のとおり。
MAX1681@500kHz
- KZH 820uF・・・6Ω位
- MLCC 47uF・・・4.8Ω位 (MLCC → GRM32EB31C476KE15)
参考
- MAX660@80kHz/KZH・・・4.8Ω位
- MAX1680@125kHz/KZH・・・4Ω位
- MAX1680@250kHz/KZH・・・4.5Ω位
- MAX1681@1MHz/MLCC・・・6.5Ω位
電流出力能力だけでみるならMAX1680@125kHzが良いのですが、周波数は高くした方が音質には好影響のようです。とはいえ、1MHz動作だと出力抵抗がどうしても下がらないので、500kHz動作で運用することにしました。
DIP変換基板上とはいえ、IC足にMLCC直付けなので実装面では大きな影響はないと思うのですが・・・。まあ、音質には満足なのでいいでしょう。
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