自作アンプにつきもののポップノイズ。回路やオペアンプによってはヘッドホンが心配になるような音がする事もあります。ポップノイズ対策としては、リレーを使ったミューティング回路を挿入するのが最も確実な方法ですが、普通使われるCRやTR、リセットICなどを使った回路だと結構計算が面倒です。また、動作電圧ごとに回路定数を変える必要があったりして大変です。
ということで、最近覚えたPICを使ってシンプルなミューティング回路を作りました。また、使用するリレーも通常の電磁リレーではなくPhotoMOSリレーを使うことにしました。これで、かなり部品点数少なめに仕上がります。
・・・要するに、ADCで電圧取得しつつLEDを光らせているだけです。(AQW212も内部のLEDを光らせることで導通しますので。)難しいポイントは特に無し。

音質に関わる部品はありませんので、部品の品質は何でもOKです。
「AQW212」は国内通販だとRSオンラインで\550。
その他の部品は秋月で全部揃います。
PICのプログラム2作目なので、出来は大目に見てもらえれば・・・。
バグへのツッコミ、プログラムの改変などお気軽にどうぞ。連絡いただければ幸いです。
ソース
hexファイル
ファイルダウンロード後、拡張子を変更して下さい。(_を.に変え、.txtを削除)
ソースは「MPLAB IDE v8.83付属のHI-TECH C 9.83」で作成しています。
正直、音質への影響は分かりませんでした。MOS-FETを通っているので音質が変わってる可能性もありますが・・・。まあ、分からなかったので良しとします。電磁リレーより劣化や動作不具合が起こる可能性も少ないですし、安心です。
リレー動作については、ほぼ完璧。大変快適です。これまでポップノイズがひどくて使わなかったLT1128Aなどを使ってもポップノイズは全く聞こえませんでした。
電源を接続するのは、電源の上流が良いでしょう。トランス電源なら電源平滑~安定化直後、ACアダプタから分圧するような電源を使用する場合はACアダプタの電圧を直接利用するのが良いと思います。
ACアダプタの電圧を直接利用する場合、仮想GNDと本回路のGNDは接続しないで下さい。金属ケースの場合、ケース経由でショートしないように注意が必要です。
電源電圧5Vの場合、三端子レギュレータが省略できます。PICの最低動作電圧が1.8V、AQW212の順電圧が最大1.5Vなので、5V以下の電源電圧でも使えますが、その場合はPhotoMOSリレー駆動およびLED用の電流制限抵抗の値を適当に変更して下さい。また、5V以下ではR1-2も省略できます(電圧取得ポイントの電圧がPICの動作電圧以上にならないため)。
基本的に据え置き向けです。電池駆動する場合はPICのプログラムを書き換える必要があるでしょう。リレーON・OFFの閾値を70~80%位にすれば良さそうですが、試していないので分かりません。
PICのADCの基準電圧がVDDですし、電池が減って電圧が落ちてきた時にADCの取得電圧がどのような変化をするか、まったく考えていませんので・・・。
ということで、最近覚えたPICを使ってシンプルなミューティング回路を作りました。また、使用するリレーも通常の電磁リレーではなくPhotoMOSリレーを使うことにしました。これで、かなり部品点数少なめに仕上がります。
回路の概要
- DC5Vから30Vまで対応(据え置き向け)
- 電源ON、OFFともリレー動作してポップノイズ遮断
- 電源ON時2秒待機後リレー駆動、OFF時即リレー遮断
- PhotoMOSリレー(AQW212)をPIC(12F1822)で制御
- 電源電圧を100kΩ/20kΩで分圧し、分圧後の電圧をADCで取得
・・・要するに、ADCで電圧取得しつつLEDを光らせているだけです。(AQW212も内部のLEDを光らせることで導通しますので。)難しいポイントは特に無し。
回路図

部品表
U1 | 5V 三端子レギュレータ(7805。品種は何でも可。) |
U2 | PIC 12F1822 |
U3 | PhotoMOSリレー AQW212 |
D1 | 1N4148(三端子レギュレータの保護用) |
C1-2, 4 | 積セラ 0.1uF |
C3 | 電解コンデンサ 100uF/6.3V以上 |
R1 | 100kΩ |
R2 | 20kΩ |
R3-4 | 1kΩ(LED電流制限) |
R5 | 390Ω(PhotoMOSリレーLED電流制限) |
LED1-2 | お好みで。(2色LEDがオススメ。)省略してもOK。 |
音質に関わる部品はありませんので、部品の品質は何でもOKです。
「AQW212」は国内通販だとRSオンラインで\550。
その他の部品は秋月で全部揃います。
PICのソースとhexファイル
PICのプログラム2作目なので、出来は大目に見てもらえれば・・・。
バグへのツッコミ、プログラムの改変などお気軽にどうぞ。連絡いただければ幸いです。
ソース
hexファイル
ファイルダウンロード後、拡張子を変更して下さい。(_を.に変え、.txtを削除)
ソースは「MPLAB IDE v8.83付属のHI-TECH C 9.83」で作成しています。
PICの動作
- 電源ON後に2秒間待機(待機時LED点灯)
- 2秒後の電圧を取得し、初期電圧として保存
- 電圧を測定しつつ、リレー駆動(リレー動作時LED点灯、待機時LED消灯)
- 電圧測定値が初期電圧の90%以下になったらリレーOFF
使用感
正直、音質への影響は分かりませんでした。MOS-FETを通っているので音質が変わってる可能性もありますが・・・。まあ、分からなかったので良しとします。電磁リレーより劣化や動作不具合が起こる可能性も少ないですし、安心です。
リレー動作については、ほぼ完璧。大変快適です。これまでポップノイズがひどくて使わなかったLT1128Aなどを使ってもポップノイズは全く聞こえませんでした。
製作のポイント
電源を接続するのは、電源の上流が良いでしょう。トランス電源なら電源平滑~安定化直後、ACアダプタから分圧するような電源を使用する場合はACアダプタの電圧を直接利用するのが良いと思います。
ACアダプタの電圧を直接利用する場合、仮想GNDと本回路のGNDは接続しないで下さい。金属ケースの場合、ケース経由でショートしないように注意が必要です。
電源電圧5Vの場合、三端子レギュレータが省略できます。PICの最低動作電圧が1.8V、AQW212の順電圧が最大1.5Vなので、5V以下の電源電圧でも使えますが、その場合はPhotoMOSリレー駆動およびLED用の電流制限抵抗の値を適当に変更して下さい。また、5V以下ではR1-2も省略できます(電圧取得ポイントの電圧がPICの動作電圧以上にならないため)。
基本的に据え置き向けです。電池駆動する場合はPICのプログラムを書き換える必要があるでしょう。リレーON・OFFの閾値を70~80%位にすれば良さそうですが、試していないので分かりません。
PICのADCの基準電圧がVDDですし、電池が減って電圧が落ちてきた時にADCの取得電圧がどのような変化をするか、まったく考えていませんので・・・。
PhotoMOSリレーのAQW212ですが、かなり入手しにくくなっているみたいです。(マルツで千円弱...)
代替品を探していたところ、秋月電子で東芝製TLP222A-2Fがほぼ同様の性能で180円で売っておりました。
実際、使ってみてもAQW212との差は感じられません。
参考までにご報告します。
代替品を探していたところ、秋月電子で東芝製TLP222A-2Fがほぼ同様の性能で180円で売っておりました。
実際、使ってみてもAQW212との差は感じられません。
参考までにご報告します。
2016-09-26 月 17:18:41 |
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ティオ #GCA3nAmE [ 編集]
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