DR.KSK氏に教わった格安PCB業者「FusionPCB」。
先日基板発注したのですが、ようやく完成した基板が届きました。
というわけで、今回はそれに関する諸々のお話。
今回は5x10cmサイズを5枚発注。送料込みで約2400円でした。電池を入れるための切り込みを付けた変形基板です。

ちなみに一番安いAir Parcelで送ってもらいました。今回は発注から到着まで16日。国際小包だからか「Traceable」になったと同時に手元に届いていましたとさ。
基板CAD「MBE」自体の使い方は他の方々にお任せするとして。
FusionPCBへ提出するガーバーファイルの処理に関しては、情報が古いサイトが多いようです。外形が四角ではない変形基板を発注する場合は特に注意。
詳細なルールはFusionPCBのページを確認して頂くとして。
MBEで設計する場合、若干の余裕を持たせてDRCのPattern Gapを0.2mmとしてチェックする方が安全です。ビアもドリル径3mmが最低値ですので、直径0.6mm・穴径0.3mmに設定したスルーホールを利用するのが簡単でしょう。
設計した基板のガーバーを出力するには、[File]-[Export CAM data]-[Gerber]を選択し、必要なレイヤーを選ぶ必要があります。
2層基板を作る場合は、以下のレイヤーだけ選択すればOKです。
これらレイヤーを出力させると、9つのガーバーファイルが出来ます。FusionPCBに提出する場合、ファイル拡張子を変更するだけで受付可能になります。
上記のとおりに拡張子を変えるだけでOKです。これら8つのガーバーファイルをまとめて別のフォルダに入れておきましょう。これ以外のファイルが出来ていた場合は、不要なので削除して下さい。
「外形線を他のレイヤーに含める」と説明しているサイト様が結構ありますが、2013年現在の仕様では外形線情報も単独のガーバーファイルとして提出すれば大丈夫です。シルク等の形で他のレイヤーに外形線を書く必要はありません。ただし、面付したい場合はシルクで区切る必要があります(切取り余白を考慮しましょう)。
拡張子を変更したガーバーファイルは、念の為にガーバービューアで異常がないか確認しておきましょう。Gerbv、ViewPlot等の無料ソフトで十分です。確認が済んだら、8ファイルをまとめてZIPで圧縮すれば提出できます。
おまけ的に多めに送ってくれる場合が多いらしいですが、開封してみると…5枚発注したところ7枚到着。両面シルクが追加料金無しなので、裏面もしっかりシルク印字が使えます。

今回頼んだ基板を見る限り、シルクのかすれやレジストのムラ、はんだパッド処理などはそこそこ綺麗で問題ありませんでした。多少洗浄跡らしき物はありますが。
FusionPCBでは一般的な面付を受け付けておらず、1基板に最大5種まで・かつカットは自力…となってしまうようです。逆に言えば自力カット前提で、無理の無い範囲であれば面付できるようなので試してみました。

基板のカットには、金属定規
とプラスチックカッター
があると便利です。基板厚の半分位切り込みを入れてやれば簡単に折り取ることが出来ます。
FusionPCBでは、シルクの太さは最低0.1524mm(6mil)と指定されています。
今回は、若干余裕をみて"Line Width:0.2mm"としておきました。
"Height"については基本的に1.2mmで書いたのですが、一部サイズを小さくしてみました。

写真のとおり、0.8mmだとかなり文字が潰れてしまいました。1.0mmではかなり可読性が上がりますが、「3」や「8」、「R」のような文字は潰れて読みづらくなっています。1.2mm設定ならほぼ問題無いようです。

なお、管理用の番号が基板裏に記載されます。以前はガーバー確認後に自分で番号を挿入する必要があったようですが、現在は自動的に挿入されますのでこちらで操作する必要はありません。
先日基板発注したのですが、ようやく完成した基板が届きました。
というわけで、今回はそれに関する諸々のお話。
今回は5x10cmサイズを5枚発注。送料込みで約2400円でした。電池を入れるための切り込みを付けた変形基板です。


ちなみに一番安いAir Parcelで送ってもらいました。今回は発注から到着まで16日。国際小包だからか「Traceable」になったと同時に手元に届いていましたとさ。
発注時のガーバーについて。
基板CAD「MBE」自体の使い方は他の方々にお任せするとして。
FusionPCBへ提出するガーバーファイルの処理に関しては、情報が古いサイトが多いようです。外形が四角ではない変形基板を発注する場合は特に注意。
デザインルール
詳細なルールはFusionPCBのページを確認して頂くとして。
MBEで設計する場合、若干の余裕を持たせてDRCのPattern Gapを0.2mmとしてチェックする方が安全です。ビアもドリル径3mmが最低値ですので、直径0.6mm・穴径0.3mmに設定したスルーホールを利用するのが簡単でしょう。
MBEでガーバー出力。
設計した基板のガーバーを出力するには、[File]-[Export CAM data]-[Gerber]を選択し、必要なレイヤーを選ぶ必要があります。
2層基板を作る場合は、以下のレイヤーだけ選択すればOKです。
- PLC…部品面シルク
- STC…部品面レジスト
- CMP…部品面パターン
- SOL…ハンダ面パターン
- STS…ハンダ面レジスト
- PLS…ハンダ面シルク
- DIM…外形線
- DRL…ドリル穴
これらレイヤーを出力させると、9つのガーバーファイルが出来ます。FusionPCBに提出する場合、ファイル拡張子を変更するだけで受付可能になります。
- ファイル名.PLC → ファイル名.GTO (Silk Top)
- ファイル名.STC → ファイル名.GTS (Solder Mask Top)
- ファイル名.CMP → ファイル名.GTL (Top Layer)
- ファイル名.SOL → ファイル名.GBL (Bottom Layer)
- ファイル名.STS → ファイル名.GBS (Solder Mask Bottom)
- ファイル名.PLS → ファイル名.GBO (Silk Bottom)
- ファイル名.DIM → ファイル名.GML (Board Outline)
- ファイル名.DRD → ファイル名.TXT (Drill Drawing)
- ファイル名.DRI → 使わないので削除
上記のとおりに拡張子を変えるだけでOKです。これら8つのガーバーファイルをまとめて別のフォルダに入れておきましょう。これ以外のファイルが出来ていた場合は、不要なので削除して下さい。
「外形線を他のレイヤーに含める」と説明しているサイト様が結構ありますが、2013年現在の仕様では外形線情報も単独のガーバーファイルとして提出すれば大丈夫です。シルク等の形で他のレイヤーに外形線を書く必要はありません。ただし、面付したい場合はシルクで区切る必要があります(切取り余白を考慮しましょう)。
ガーバーファイルの確認
拡張子を変更したガーバーファイルは、念の為にガーバービューアで異常がないか確認しておきましょう。Gerbv、ViewPlot等の無料ソフトで十分です。確認が済んだら、8ファイルをまとめてZIPで圧縮すれば提出できます。
基板の出来。
送られてきた基板
おまけ的に多めに送ってくれる場合が多いらしいですが、開封してみると…5枚発注したところ7枚到着。両面シルクが追加料金無しなので、裏面もしっかりシルク印字が使えます。


今回頼んだ基板を見る限り、シルクのかすれやレジストのムラ、はんだパッド処理などはそこそこ綺麗で問題ありませんでした。多少洗浄跡らしき物はありますが。
面付について
FusionPCBでは一般的な面付を受け付けておらず、1基板に最大5種まで・かつカットは自力…となってしまうようです。逆に言えば自力カット前提で、無理の無い範囲であれば面付できるようなので試してみました。

基板のカットには、金属定規
シルク印字について
FusionPCBでは、シルクの太さは最低0.1524mm(6mil)と指定されています。
今回は、若干余裕をみて"Line Width:0.2mm"としておきました。
"Height"については基本的に1.2mmで書いたのですが、一部サイズを小さくしてみました。


写真のとおり、0.8mmだとかなり文字が潰れてしまいました。1.0mmではかなり可読性が上がりますが、「3」や「8」、「R」のような文字は潰れて読みづらくなっています。1.2mm設定ならほぼ問題無いようです。

なお、管理用の番号が基板裏に記載されます。以前はガーバー確認後に自分で番号を挿入する必要があったようですが、現在は自動的に挿入されますのでこちらで操作する必要はありません。
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